不動産。賃貸か購入か ≪法人向け≫
- By: Yoko
- カテゴリー: FP分析<企業向け>
Q.事務所を借りているが、賃貸を辞めて物件を購入してはどうか?また物件を購入するならば、会社名義か社長の個人名義かどちらがいいか?
A.不動産を賃貸するか購入するかまた個人の所有か法人の所有にするかはいずれも一長一短あります。それぞれのメリットデメリットをまとめてみました。
1.個人名義で購入して会社に賃貸する場合
☆メリット:
・会社から個人への賃料は全額会社の経費に出来ます。
消費税もインボイス制度が始まるまで控除できます。
(参考)対象物件の近隣の賃料の相場は5~6万円です。
・不動産は個人の資産になり、自由度があります。
(賃貸して収入を得たり、リフォームすることも可能です。)
・固定資産評価額の割合に応じて建物部分を減価償却して個人の確定申告時、経費に出来ます。
(参考)対象物件は中古で耐用年数4年
・相続資産になります。
★デメリット:
・修繕費、固定資産税は大家持ちです(ただし、確定申告時経費になる)
・賃料収入は個人の不動産所得になるので所得税・住民税が増えます。
・確定申告の手間(自分でやらない場合手数料)がかかります。
例:500万借入して、賃料から年間50万返済(差額は税金などに充てる)し、10年かけて返済
2.法人名義で購入する場合
☆メリット:
・不動産に自由度があります。
(賃貸して収入を得たり、リフォームすることも可能です。
・固定資産評価額の割合に応じて建物部分を減価償却して会社の経費に出来ます。
・土地部分は会社の資産となります。
★デメリット:
・すぐに経費となる金額が建物分の減価償却費であるため少ないです。また今回の場合、4年で償却となります。
ただし、将来的に土地を売った時に損が出れば経費になります。
・修繕費、固定資産税は基本大家持ちです。
例:500万借入してから融資を受けて借換。融資は会社で返済。支払利息は経費。
3.購入せず賃貸を続ける場合
☆メリット:
賃料は全額会社の経費になり、法人から借りた場合消費税も控除できます。
★デメリット:
・自由度がありません。
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